『西の魔女が死んだ』魔女トレーニングについて
こんばんは。
よあけるなです。
かつて魔女にあこがれていましたが、結局魔女になることができなかった26歳です。
(今日26歳になりました。おめでとう私。)
最近、『西の魔女が死んだ』(著:梨木香歩)を読み返しました。
この本を読むと、いつも心に温かいものが広がります。
主人公のまいは、おばあちゃんの訃報を聞き、母と共におばあちゃんの家へ向かいます。
その道中、まいは2年前のことを思い返していました。
それは、まいが中学へ入学して間もなく不登校になった時のことでした。
当時のこと。
まいの母は夫(まいの父)との電話で、まいが学校へ行かなくなったことを伝えます。そして、まいのことを「扱いにくい子」と言います。
まいは偶然その言葉を聞いてしまい、「確かにそうだ」と思うのでした。
喘息持ちということもあり、まいは空気が綺麗なところ=おばあちゃんの住む田舎でしばらく過ごすこととなります。
まいのおばあちゃんは英国人。
まいとまいの母は、おばあちゃんのことを密かに「西の魔女」と呼んでいました。
おばあちゃんはある日、「うちの家系には、魔女の血が流れている」とまいに伝えます。
まいは、おばあちゃんから「魔女トレーニング」を受けることになります。
そして、「魔女トレーニング」において、「自分で決めること」「外からの刺激に反応しないこと」が大切であるとおばあちゃんは言うのでした。
さらっと書いてしまいましたが、「自分で決めること」ってめちゃくちゃ大事だと思いませんか?
人生を豊かにする、人生を思い通りにするには、自分が決めた道を進む必要があると思うんです。
その道が正しいとか、間違っているとかではなく、「自分で決めた」ということが大事なのだと思います。
また、「外からの刺激に反応しないこと」についてですが、まいのおばあちゃんは
・見たいものを見る、聞きたいことを聞く。それ以外のことは無視する。それが上等の魔女である。
・見たくもないのに見えてしまう。聞きたくもないのに聞こえてしまう。それに振り回されるのは、上等な魔女にあってはならないことだ。
と言います。
自ら「見たい」と思ったことを見る。
自ら「聞きたい」と思ったことを聞く。
大切なのは、「意志の力」ということですね。
冒頭で、私は「魔女になることができなかった」と書きました。
この本を読むと毎回思いますが、私は「聞きたくない周りの声」に惑わされ、自分の行動を決めてしまうことがよくありました。
また、親や先生や友達に「言われたからやる」ことが多かったように思います。
大人になった今でも、私の「意志の力」は弱いままです。
基本的に受け身の姿勢ですし、「自分がやりたいから動く」ということがあまりないです。
自信もなければ、自己肯定感も低い。
他人軸で生きている、ということなのでしょう。
時折、自分が誰のために生きているのか、見失ってしまうこともあります。
選択を他人に譲るのは楽です。
自分は頭を使わなくて済むし、その人は喜んでくれるかもしれないし。
でもそれって、どうなの?
私の経験上、「選択権を与える」というのは、他人に操られたり、支配されやすくなる気がします。
(某滅の刃の、「生殺与奪の権を他人に与えるな!」というセリフを思い出しました笑)
そんな自分を律するために、『西の魔女が死んだ』を時々読むようにしています。
作中で、「意志の力は鍛えられる」と西の魔女は言います。
「意志の力」を鍛えるために、私は年始に決めた目標や、やりたいことを成し遂げられるように進もうと思います。
密かに「魔女トレーニング」をしつつ、表では普通の社会人として生きていこうと思います笑
『西の魔女が死んだ』は、疲れてしまった方、誰かのために動きすぎてしまった方、癒されたい方、涙活をしたい方などなど、そんな方々におすすめの本です!
きっと胸が温かくなりますよ。
「魔女トレーニング」の成果については、いずれ投稿するかもしれません!笑
それでは。